「Webライティング」とは文字通り、インターネットとも呼ばれるWeb上で、文章を書いて公開すること。
TwitterやFacebook、LINEなどのSNSが身近なものとなった昨今、インターネットを当たり前に生活の一部とする若い世代は「デジタルネイティブ」と呼ばれており、「Webライティング」自体も特別なものではなくなりました。
さらに日本の「識字率」は99%以上と世界的に見ても高く、義務教育で読書や作文を経た日本国民であれば誰でもすぐに「Webライティング」をはじめられます。
なお、ここからはWebライターの仕事としてもっともメジャーな「コラム記事」の執筆をチュートリアル形式に進めていきます。
ライティング依頼を見てみよう
一般的なWebライターの仕事の流れとして、
- 依頼(応募)
- 受注(面談)
- 執筆(取材)
- 確認(修正)
- 校正
というような流れを経て公開に至ります。
一番初めに確認しなくてはならないのが「依頼」。
ここで確認を疎かにすると、いざ受注してからトラブルが多発する恐れがある一方、しっかりと確認し「自分が書くべきもの」が明確な状態でスタートを切ることができれば後の執筆も俄然スムーズになります。
以下では実際の「依頼」を見ながら進めていきましょう。
クラウドソーシングサイトを見てみよう
クラウドソーシングとは、簡単にいうと「仕事を頼みたい人」が「仕事を受けたい人」を探すことを指し、昨今はこれらがすべてインターネット上だけで行えるようになりました。
また、「Webライター」の入り口としてもっとも一般的となった方法ともいえるでしょう。
現在日本で主流となっているのは上記の2つのサービスで、登録しなくても実際のWebライティングの仕事の依頼を見ることができます。
まず項目としては、
項目 | 内容 |
---|---|
ジャンル | 旅行 |
文字数 | 1000 〜 1500文字 |
記事数 | 10記事 |
語調 | です・ます |
報酬 | 1.5円~/文字 |
のような一覧が見られると思います。
ほとんど見たままですので不要かもしれませんが、以下に簡単に説明します。
ジャンル
文字通り、依頼主が執筆を依頼したい記事のジャンル。
記事自体のジャンルではなく、記事を掲載する予定のWebサイトのジャンルを指している場合もあります。
文字数
記事の文字数の指定。
テキストでインタビューに答えていくような依頼や口コミ、レビューの執筆依頼等では文字数が少なく、逆にノウハウ系の執筆やコラムでは文字数が多くなります。
報酬が「固定」の場合はあまり気にする必要はありませんが、「文字数単価」の場合は報酬に直結するため注意してください。
語調
納品する文章の語調の指定。
「です・ます」の場合は「~です。~ます」というような書き方を希望しているという事です。
依頼主の想定ユーザーと、ライター側の執筆スタイルでミスマッチが起こらないようにこのような指定があります。
報酬
文字通り「報酬」。
先程も少し触れましたが、報酬には大きく分けて
- 固定報酬
- 文字数単価の算出
- 時間給
- 歩合制
の4種類があります。
固定報酬の場合は「記事1つにつき○○円」というような指定で、あらかじめ「~文字以上」という風に条件付けされている場合が多いでしょう。
文字数単価は書いた分だけ報酬が増える形で、
納品した記事の文字数 × 文字数単価 = 報酬
となります(こちらもあらかじめ文字数が指定されている場合がほとんどですが)。
ライターとして名が通っていたり、いわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる情報拡散力の強いライターは自然と文字単価が高くなります。
「時間給」は、文字通り執筆に費やした時間に対して報酬が支払われる形です。
在宅での執筆が多いWebライターでは比較的珍しい形で、企業に所属したり、業務委託で客先に常駐する形でないとあまりお目にかかれないかも知れません。
最後に「歩合制」ですが、これがもっとも珍しく、難しい形と言えるかも知れません。
執筆した記事によって発生した利益の一部をパーセンテージ等で受け取る報酬形態で、「アフィリエイト」等は一種の歩合制と言えるでしょう。
また、歩合制以外の報酬形態のプラスアルファとして歩合制を取り入れている場合もあります。
依頼の見方
依頼を受ける際に注意しなくてはならないのは、主に
- 達成できる依頼かどうか
- 達成する価値のある依頼かどうが
の2点だけです。
慣れないうちは長文をまとめることが難しかったり、思うようなスピードで執筆が進まなかったり、執筆が苦手なジャンルがあったりと依頼選びに注意が必要です。
できない仕事を受けてしまうと依頼主に迷惑を掛けてしまうだけでなく、自分の名前にも傷がついてしまいます。
それでも、どうしても難しい場合は正直に謝罪するよう心がけましょう(残念ですが、音信不通になってしまうライターさんもいます)。
また、それとは逆に「達成する価値のある依頼かどうか」も無視できない問題です。
苦労して依頼を達成しても、それに見合う報酬が得られないのでは本末転倒です。
ただし、もし「達成する価値のない依頼」でも受けてしまった場合は 最後まで最善を尽くすのがプロフェッショナル。
依頼を受けてしまってからでは、何を言っても言い訳になってしまいます。
そういった依頼は最初から受けないよう、依頼の選定はしっかりと自分なりの基準を設けてから取り組みましょう。